水仙について

早咲き水仙(ガリル)

水仙は春に咲く球根植物の代表格です。
一重品種と八重・房咲きの品種があり、大変バラエティに富んでいます。咲く時期も品種によって異なります。どれもやさしい感じで、いい香りがします。

水仙は、地中海岸原産で、中国を経て日本に来ました。
漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来します。

学名はナルキッソス(narcissus)。
ギリシャ神話の美少年ナルキッソスにちなんんでいます。ナルキッソスは、美しいが為にさまざまな相手から言い寄られます。

しかし、高慢にはねつけ反感を買い、復讐の女神ネメシスにより、水鏡に映った自分自身に恋してしまうようになります。
彼はそのまま憔悴して死に、その後に咲いたのが水仙。

たくさん種類がありますが、その時の水仙は早咲き水仙(ガリル)だといわれています。
花をやや下に傾けている姿は、水面を覗き込むナルキッソスの面影を思わせます。花ことばには「自己愛」「うぬぼれ」などがあり、「ナルシスト(自己陶酔者)」という語もこの神話から生まれました。

水仙の育て方

植えつけ適期は秋(霜の降りる前)です。
日当たりと通気のよい所が最適です。庭植えでは球根の2~3こ分の深さに植えます。

植えつけ時から開花までは、リン酸分の多い肥料を施しましょう。
窒素分の多い肥料(油かすなど)を施すと、花つきが悪くなることがあります。
開花後は、カリ分の多い肥料を与えて、葉と茎が枯れるまで切らずに置いておきます。

葉を切り取ると球根が大きくならず、翌年の花が期待できませんので、絶対に切らないようにしましょう。葉は、6~7月頃に自然に枯れてきます。

水仙の増やし方

水仙の球根は、親球の内部で分球が始まり、新しい球根が3~4個できます。
植えっぱなしにしておくと、球根が分球して混み合い、葉は茂りますが、花数が少なくなってきますので、庭植えなら3~4年に一度、鉢植えなら毎年~2年に一度、葉が枯れた頃に球根を掘り上げます。

球根がたくさんかたまって付いているので、ひとつずつばらばらにします。分球した球根は、大きさによって開花するまでの期間が変わります。

充実して肥った球根は、翌年には開花しますが、小さめの球根は、開花まで2年以上かかることがあります。